99/10/17 ハマの大ヤ魔神 ファミスタ教室


ファミスタ教室

今回取りあげるトピックは、バッティングである。「ブンブン丸」と「いぶし銀」、「勘ピュータ」と「ID野球」、同じ打撃でも色々あるが、私なりの「勝つ打撃」を紹介する。

まず、本論を入る前に、私自身がどちらに入るか言わねばなるまい。そう、私は相手の癖を見抜く「ID野球」を駆使し、「いぶし銀」といわれる技巧的なバッティングで相手を苦しめる。決して一撃必殺のホームランで相手を葬るのではなく、しつこいほどに連打を重ね、相手が試合を投げだしたい気分になったとき、とどめのホームランを打ち込むのだ。

こういう試合展開に持ち込むのは、そう簡単なことではない。試合の前半から中盤までにおいて、相手の配給など様々な癖をしっかりと頭にインプットしないと実現しない戦法だからだ。めった打ちにするには、それなりの手順というものがある。普通の動体視力しかなければ、初回から打ちまくるなんて不可能といわざるをえない。もしできたなら、それは相手が弱すぎるのだ。

試合の序盤、じっくりと粘りつつ情報を集める。相手の癖、という情報を、集めるのだ。そうすれば、試合が中盤にさしかかる頃にはもう意識しなくても勝手に打てるようになってくる。相手は私が絞っているコースめがけて投げこんでくるからだ。

ここで私がはまりやすい罠は、コースが読めるからついついホームラン狙いをして、結果的に凡打してしまうことだ。特に接戦においては、焦りからか大振りしてしまう。これではせっかく序盤辛抱して集めた情報が、無駄になってしまう。何故なら、相手も馬鹿じゃないんだから、打ちとりながらも「あぁ球筋は完全に読まれてるなぁ」と勘付いてしまうからだ。気付かれたら最後、相手は自分の癖を矯正してくるに違いない。

だから、だ。球を読める、この数イニングのうちに畳みかける必要があるのだ。このチャンスに、めった打ちに打ちまくる。安打製造機と化して襲いかかるのだ。相手は急に打たれ始めたもんだから、精神状態は穏やかじゃない。たいていの場合、打たれれば打たれるほど、速急が増え、かつ決め球のコースも似たりよったりになってくる。ときには裏をかこうと妙な球を投げてくることもあるが、どういうことだろう。いったん打者ペースになったら、そういうフェイントすら手にとるように見抜けてしまうから不思議だ。

そもそも窮地にたたされた人間など、落ち着いた人間から見たら、馬鹿にしか見えないほど思考回路がストップしている。実際の野球では投手などしたことないが、自滅とはこういうものなんだろう。

そうして、仕舞いには投げるところを失ってとんでもない絶好球を投げてくる。ここで戦意を完全に喪失するような柵超えをお見舞いしてやれば試合終了だ。

この一発をお見舞いしたら、さっさとチェンジにして問題ない。もう相手は攻撃するときも、勝とうなんて気はなくなっているから試合終了まで山も谷もなく淡々と進行していくに違いない。

私のファミスタ勝ちパターンは往々にしてこんな感じである。私と戦って、よく聞く台詞が、「序盤押さえてたのに、急につかまった」とか、「ほとんど打たれていないのに、 あのイニングだけが悔やまれるなぁ」などという負けても負けた気がしないというふうな言葉だ。

彼らはなぜ急に打たれたのか、まったく気付いていないから、こんどやれば勝てる、なんて勘違いをするはめになってしまうのだ。何度やっても結果は同じこと。敗因が分からなければ、一生勝てないのだ。

こういうふうなことを書くと、まるで私が無敵みたいだが、そういうわけでもない。

まず私が苦手なパターンとして言えるのが、何も考えずに投げてくる相手。こういうのには参ってしまう。実際、私は完全試合をされた経験すらあるのだ。この手の相手は、決して強いわけでもないのに、時々まったく打てなくなる。彼は何も考えずに完全試合をしたらしいが、本当なのだろうか?ゲームだから、誰もが勝ちたいと思って遊んでいるはずだし、勝ちたいと思えば、色々と考えながらやるのが普通だと思う。いや、考えないようにするってことほど難しいことはないのだ。

完全試合の彼は、ゲームに勝ちたいという執着心を捨てる、つまり悟りの境地を得ることに成功したのか?それとも、考えていないなんて言いながら、私などよりも遥かに高次元の思考回路で私の予想をことごとく外したのか?

いずれにしても、試合序盤の情報合戦に勝てなかったときの私は、中盤から、情報不足のままでも見切り発射で攻撃開始するしかない。そうなったときの弱さたるや、自分でも情けないほどである。